振動シリンダとは

不思議なお話し、作動原理説明
近未来エアシリンダの面白いお話し
面白いエアシリンダを開発したとの噂を便りにやって来た彼は1本の配管で激しく往復運動することに驚いた。常識では切り替え弁を用いて片側を加圧、反対側は大気解放なのに?
これが最近話題になっている「エア振動シリンダ」なのだ!
なぜ、両側から加圧して激しく往復運動ができるんだろう?
外観は普通のシリンダのようだが、こんなに高速で往復運動していたらすぐに壊れるのではないだろうか?その秘密は音が静かでピストン温度も上昇しないことです
作動原理
このシリンダは慣性力を利用した不思議なエアシリンダです。通常のエアシリンダの感覚では使用することはできません。常時ロッドが出た状態で停止しエアを入力するとロッドが入るが、この時の慣性力を利用して作動させるエアシリンダです。
最初に発生した慣性力が次ぎのロッドが出る動作となり、また同様に、この時に発生した慣性力が次ぎの作動源として振動運動を継続させます。
もし、途中で慣性力が不足すると作動不良となり停止します。
エア振動シリンダを採用するには「慣性力を発生できる機構」を備えることが絶対条件です。
また、シリンダロッドと駆動部の接続部には「ガタ(あそび)」が無く、往復運動に対する抵抗を極力小さくすること、ピストンロッドに横荷重がかからないように芯合わせが必要となります。
したがって、このエア振動シリンダは、原則として単品販売は行っておりません。
当社では、これらの問題解決する手段として「慣性力の発生」を持続させるため、トラフ荷重を全て直接ベアリングで受け、ガタを無くし、精度良く芯合わせを実現するために特殊なフリーシャフト(特許申請中)で直結しています。一般的なフリージョイントに似ていますが、ガタが無く、押し引きにも耐える構造になっています。まずはエア振動コンベア駆動部で購入して頂くことをお勧めします。
特長
抜群の耐久性を確保するために、摩耗しやすいゴムパッキンを排除し耐久性に優れた特殊金属パッキン(特許取得)を採用、摩擦熱の発生もなく長寿命を実現しました。
急速排気弁の働きにより配管チューブ内のエア逆流を無くし、温度上昇も解決しています。
その他、ピストンが壁に接触する前に逆動作に移るので静かに作動します。